来週の18日と19日、26回目となる備前焼祭りがやって来る。
そんな中、久しく自宅の環境など気にも出来ない程バタバタだった僕は、久しぶりに縁側に出て眺めた我が家の庭にびっくり。
目の端で薄々気付いてはいたのだが、見て見ないふりをしていたら、やっぱり というか、当然といいましょうか、我が家の庭が !?! 見当たらないんです 地面が。
今までにも多少荒れた事は何度かあったのですが、今回はあまりにも長期間放置しておいたため、我が家の庭は山野と化して、かつて見たことのない程に原型が失われていたのであります。
景気の良かった昔なら、庭師さんに お願いね と一言言っておけば良かったのですが、現状では、記念館の庭の手入れだけで手一杯。
まぁ、時間のある時にぼちぼちやりゃいいや な〜んて思ってたらそんな時間が取れれはずもなく、そのままんま荒れ放題になってしまったという訳。
う〜ん、どねんかせんとおえん のでありまして、 一念発起。
窯場の裏にある道具置き場を物色し、草刈機を始めとする庭整備道具一式を引っ張り出して、果てしなく広がる荒野へ いざ ! なんて大袈裟な事でもないんですが、完了までに丸3日を要した 我が家の庭復現作業が始まったのであります。
初日。 まずは伸び放題に伸びた草を刈る作業。 草刈機に火を入れ、目前の生い茂る雑草達に向かい、「 お前らが悪いんじゃないけど勘弁しろよ 」 と呟きつつ草刈機を左右に薙いで行く。 激しく飛び散る胞子で視界が白い。 休み休みではあるが、作業時間4時間を過ぎた頃草刈機の油がなくなったので剪定作業に変更。 その剪定作業、兎にも角にも枝・枝・枝。 全然間引きしてなかったから枝だらけ。 で、ウンザリしながら初日の作業は終了。
2日目。 小振りの枝物が大体片付いたので、少し大きめの枝を打つ作業をしようと ナタ を探しに行ったら、これも長いこと放置していたので使用不可。 仕方がないので、同業で僕が陶心会の会長をやってた時の会計をしてもらっていた久郷君に電話して ナタ を貸してもらうことにしたら、持ってきてくれて、その上手伝ってくれると言う。
そんなにありがたい申し出は断る理由もないので快くお受けすると、やってきた彼は草刈機に油を入れ、昨日の草刈の続きを開始。 刈った草も集めてくれて、大助かり。
お礼に、貰い物のビール詰め合わせセットを進呈した(ちょっとケチだったか?)。
この日、学校がお休みだった次女も雑草の焼却をお手伝いしてくれて、ゴールがぐっと近づいた感じがした。
休日。 よーしやるぞ! と思って張り切って起きようと思ったら 体が痛い。
しかもあちこち痛い。 昨日は何とも無かったのに・・・。
う〜っ、なんて唸りながら起き上がろうとしたら何やら雨音のような物音が聞こえる。 雨だ!。 なので、これ幸いと作業は中止。
3日目。 ピーカンだっ! 雨でびしょ濡れになった刈り集めていた雑草などをせっせと拡げて乾きやすい状態にする。 お昼前にももう一度混ぜ返して拡げる。 そして午後3時。 ついにやって来た”焼き” の時間。
伊部では、町のあちこちで備前焼祭りに向け、一攫千金 ? を目論む焼き物屋さん達の窯から、煙がモクモクと盛大に煙が立ち昇っているというのに、我が家から立ち上るは草焼きの煙かぁ・・・なんてつまらん事を考えながらせっせと草焼き作業に励む。
戦い済んで日も暮れて
午後7時に作業終了、我ながら良く頑張りました。
しかし体が痛い。 中一日とか二日とかで痛みが出てくるのはおっさんになった証拠。
とはいえこの半年と言うもの、手汗、冷や汗、脂汗等、変な汗しか掻いてなかったので、この2〜3日の労働で流した爽やかな汗は、久々の心地良い汗だったのであります。