伊住さんの水仙
- 2008.03.01 Saturday
- 09:02
平成15年の2月2日。
深夜2時前に 金沢の陶芸家 大樋年雄君から「和、伊住さんが亡くなったぞ」と連絡があった。 辛かった。 本当に辛かった。 僕の中から何かがずり落ちていく様な不思議で激しい感覚。 五年経った今でも、あの時の喪失感は何だったんだろうと考える。
伊住さんは裏千家のご次男で、僕と同い年。 僕のようなひねくれ者の心の機微を、思いやりで包むように汲み取ってくれた人だった。
通夜に行き、告別式には友人の一人として仲間達と一緒に立礼させてもらった。
その時は気づかなかったのだけれど、彼の兄上であり当時お家元になられたばかりだった政之さんのご挨拶の中で「弟が好きだった水仙を・・・」とのお言葉に顔をあげると、式場の中にも周りにもたくさんの水仙が式場一杯に飾られていた。
その日、伊住さんを偲ぶ席があったのだけれど、なんとなくいたたまれなくなった僕は途中で会場を抜け出してしまった。 穂浪に戻り、暫くして近所のホームセンター出掛けた時、店先で売られていた水仙を買った。
以来、この季節になると仕事場の周りあちこちで水仙の花が咲く。
早いときは1月の終わりから咲き始め、3月上旬まで順々と咲くのだが、今朝はなぜか特別清々しかった。
深夜2時前に 金沢の陶芸家 大樋年雄君から「和、伊住さんが亡くなったぞ」と連絡があった。 辛かった。 本当に辛かった。 僕の中から何かがずり落ちていく様な不思議で激しい感覚。 五年経った今でも、あの時の喪失感は何だったんだろうと考える。
伊住さんは裏千家のご次男で、僕と同い年。 僕のようなひねくれ者の心の機微を、思いやりで包むように汲み取ってくれた人だった。
通夜に行き、告別式には友人の一人として仲間達と一緒に立礼させてもらった。
その時は気づかなかったのだけれど、彼の兄上であり当時お家元になられたばかりだった政之さんのご挨拶の中で「弟が好きだった水仙を・・・」とのお言葉に顔をあげると、式場の中にも周りにもたくさんの水仙が式場一杯に飾られていた。
その日、伊住さんを偲ぶ席があったのだけれど、なんとなくいたたまれなくなった僕は途中で会場を抜け出してしまった。 穂浪に戻り、暫くして近所のホームセンター出掛けた時、店先で売られていた水仙を買った。
以来、この季節になると仕事場の周りあちこちで水仙の花が咲く。
早いときは1月の終わりから咲き始め、3月上旬まで順々と咲くのだが、今朝はなぜか特別清々しかった。