土門拳 先生

  • 2020.05.25 Monday
  • 14:36

感染症の自粛期間中 ”指名されたら連続して七日間毎日一冊の本のブックカバー画像をアップし、同時に次の人を一日一名紹介してリレーし、七日間で七冊の本 & 七人の指名をするというバトンが、現在富山県知事選真っ只中の新田八郎さんより廻ってきた

 

新田八郎さんの人となりはこちら↓

https://ilmainen-matka.com/person/nittahachirou/ 

 

さてさてどうするべかな?と物量的な本棚と段ボールを漁っていると、出るは出るはな → 懐かしい本だらけ

 

あんまり多いので”えいやっ!”でテキトーに目に衝いた順に紹介したのだが、今回”内輪なので紹介しなかった本”の中に、忘れられない一編の詩があるのでご紹介

 

昭和54年に発行された「 ー備前ー 藤原 雄 」に掲載されている 土門先生が寄稿された「賛」がその詩 

 

父に対する想いとして、この詩をいただきました

当時先生は病を得られていましたが、”先生が宿っている”雄渾な筆致で書かれた原文は余白無しで紙いっぱい書かれていて、見たとたんに胸が締め付けられて・・・でも、とても暖かい気持ちなったのを忘れない

 

 

「びぜんやきは、それ自身、赤いいのちをもっている
   びぜんやきは、それ自身、土のかたちをもっている
   びぜんやきは、それ自身、ひだすきの窯変をはらんでいる・・・」 


平等院鳳凰堂

 

こちらの写真は岡山天満屋で展覧会を開催された時に(昭和42年前後だったかと?)いただいた全紙サイズのオリジナルプリント

 

だいぶ焼けてますが、僕の大好きな作品

 

土門先生と我が家、最初は室生の橋本屋旅館で出会ったようです(年代は不明)

 

土門先生と橋本屋旅館↓

https://www.hashimotoya-uda.jp/domon/ 

 

中でも僕が忘れられないのは、美術誌の撮影で先生ご一行が備前に長期逗留された折の事

 

撮影現場に内緒で遊びに行った折に、古備前の一瞬の表情を逃さない為なのか?レリーズ持ったまま身動ぎもせず作品に対峙していた先生の後ろ姿に出会った途端 → 金縛りみたくなった

 

衝撃だった

 

魂魄妖夢と言うのはああいう様を指すのか?

 

とにかくその場で凍りついたように身動きもできず呼吸も苦しくなって「なんだこの人は!」と、畏れ混じりに感じた土門拳という人

 

今でも折々に思い出す、脳裏に焼き付いた”素晴らしくもおっかない”記憶です 

 

今回 新田さんからのこういう機会に恵まれたり、時間潰し的片付けついでにあれこれやっていると「僕の人生、なんてたくさんの人達との素晴らしい出会いがあったんだろう」としみじみ振り返ることが出来ますね

 

これこそが今までの日常に置き去りにして来た、有り難しなのでしょう 

 

感謝!

 

 

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